モノクローナル組換え抗体作製サービス

　バイオピークでは独自のスクリーニング技術を用いて、様々な動物種のモノクローナル組換え抗体を作製しご提供します。アルパカVHH抗体、サメVNAR抗体、ウサギscFv抗体、ラットscFv抗体、マウスscFv抗体より、目的に合わせた抗体作製サービスをご利用ください。

　ラクダ科動物の生産する重鎖のみの抗体（Heavy Chain Only Antibody）の可変領域(VHH)は1つのドメインのみで抗原に結合することが可能です。VHHは分子内に有するジスルフィド結合から、変性剤・プロテアーゼ・pH・高塩濃度などに耐性が高く、可溶性や安定性も高いことが知られています。また、大腸菌による生産が容易であり、単一のドメインであることからAntibody Engineeringが容易であり、有用性が非常に高いのが特徴です。

　バイオピークでは高い親和性を抗体を得るための抗原をアルパカへ免疫した免疫ライブラリー、または、作製時間が短いナイーブライブラリーのプランをご用意しています。どちらのライブラリーも、大腸菌ディスプレイ法と抗体ダイレクトクローニング法を組み合わせたコンビネーションスクリーニング法により、VHH抗体ライブラリーから目的抗体を作製します。

ラビットscFv抗体

　ラビットモノクローナル抗体は、げっ歯類の抗体に比べてCDR3のバイリエーションが高く、これまで認識できない抗原のエピトープを認識できる可能性があります。さらに、免疫反応が強く、体が大きいことから免疫細胞数が多いため、親和性・特異性が高い抗体が得られる可能性が高いことが知られています。バイオピークでは、scFv抗体を大腸菌で発現させスクリーニングする、抗体ダイレクトクローニング法を用いて高親和性・抗特異性のラビットscFv抗体の作製サービスをご提供しています。

　ラビットscFv抗体の作製サービスには、お客様のご要望に合わせてサービス内容をカスタマイズできる「カスタムラビットscFv抗体作製サービス」及び、抗原のお預かりから12陽性クローンの納品までOne Stopで進む、スピーディーでお得な「トライアルラビットscFv抗体作製サービス」の2つのラインナップでサービスをご提供しています。

ラット及びマウスscFv抗体

　ラット及びマウスモノクローナル抗体の作製サービスは、ラビットモノクローナル抗体同様に抗体ダイレクトクローニング法を用いてscFv抗体をスクリーニングします。抗体ダイレクトクローニング法はハイブリドーマ法に比べて多数のクローンをスクリーニングできるため、高親和性・抗特異性の抗体を取得できる可能性が向上します。scFv抗体の利用をご検討のお客様にもお勧めのサービスです。詳しくはお問い合わせください。

　サメの生産する重鎖のみの抗体の抗体は、ラクダ科動物の生産する重鎖のみの抗体に続くHeavy Chain Only Antibodyとして近年注目されています。可変領域(VNAR)は1つのドメインのみで抗原に結合することが可能です。可溶性や安定性も高く、大腸菌による生産およびAntibody Engineeringが容易であり、VHH同様に高い有用性があります。特にCDR3のアミノ酸配列や長さに多様性が高いのが特徴です。

　VNARもVHH同様に、高い親和性を抗体を得るための抗原をサメへ免疫した免疫ライブラリー、または、作製時間が短いナイーブライブラリーのプランをご用意しています。どちらのライブラリーも、大腸菌ディスプレイ法と抗体ダイレクトクローニング法を組み合わせたコンビネーションスクリーニング法により、VNAR抗体ライブラリーから目的抗体を作製します。